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【比較】make(integromat)&Zapier|どちらを導入すべき?違いを紹介!

ビジネスプロセスの効率向上を検討中なら、iPaaS(Integration Platform as a Service)ツールの選択が重要です。本記事では、make(integromat)とZapierの比較を通じて、それぞれの特長や使いどころを解説します。業務効率化のニーズに合わせ、どちらを導入すべきかを考えてみましょう。

make(integromat)、Zapierはともにクラウド上で複数のアプリやシステム間でデータ連携を行うことが可能なWebアプリツールiPaaSです。

詳しくは下記記事をご覧ください。

iPaaSは様々な用途に使うことができます。普段の業務の自動化、効率化はもちろん、簡単なアプリまで作ってしまうことも可能です。どちらのツールも同じiPaaSですが、様々な違いがあります。

今回の記事ではmake(integromat)とZapierを比較し、違いについてご紹介します。

1. make(integromat)について

まずは、以下の記事でmake(integromat)について詳しくご紹介しているので、ご覧ください。

make(integromat) logo

make(integromat)の特徴

make(integromat)の特徴として下記があげられます。

・独特なUI
・分岐や繰り返し処理が可能
・ほぼ全てのアプリと連携可能

独特で分かりやすいUI

make(integromat) わかりやすいUI

make(integromat)は左から右に流れるようにフローを組んでいくことができます。また、ドラック&ドロップでモジュール(※)を動かすことができ、見たまま設計が可能です。

例えばZapierだと、縦にフローを組んでいくので、沢山の処理があるとわけがわからなくなってしまいますね。

※モジュール:機能のまとまり。上記画像InstagramやSlackの1つの丸が1モジュールになります。

分岐や繰り返し処理が可能

make(integromat)は他のiPaaSとは違い、条件分岐(プログラミングだとif文)や繰り返し処理(for文)を扱うことができます。

例えば下記のような条件分岐も可能です。以下は『新しい Instagram メディア を Telegram Bot に送信』のシナリオ(自動化されたワークフロー)です。

make(integromat)条件分岐の例

これは他のiPaaSでは出来ないのでmake(integromat)ならではですね。

 

ほぼすべてのアプリと連携できる

make(integromat)ほぼすべてのアプリと連携が可能

make(integromat)はURLを呼び出すHTTPモジュールがあるのでmake(integromat)上に登録されてないアプリでもJSON等と組み合わせるとAPI連携をすることができます。

ノーコードツールなので、プログラミングは必要ありません。

make(integromat)の料金

make(integromat)の年間契約時の料金体系は下記の通りです

プランネームFreeCoreProTeamsEnterprise
料金/月$0 / 月$9~/ 月$16~/ 月$29~/ 月要相談
オペレーション数1,000回1万~200万回1万~200万回1万~200万回1万~200万回
アクティブシナリオ数2無制限無制限無制限無制限
最大ファイルサイズ5MB100MB250MB500MB1,000MB
最小間隔15分1分1分1分1分

参考(※2023年11月11日現在): https://www.make.com/en/pricing
●オペレーション数:シナリオ内のモジュール(各ステップ)がアクションを実行する数
●アクティブシナリオ数:シナリオ=自動化されたワークフローをアクティブ(稼働)にできる数
●最小間隔:スケジュールされたシナリオ(自動化されたワークフロー)が自動で実行される時間の間隔

※オペレーション回数により月額の金額が変わります

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2. Zapierについて

Zapier logo

続いてZapierについてご紹介します。Zapierはアメリカ生まれの自動化ツールで、認知度も高い事からご存じの方は多いのではないでしょうか。

Zapierの特徴

・連携しているアプリが多い

・使用している人口が多い

連携しているアプリが多い

Zapierは連携しているアプリが2000種類以上あり、iPaaSの中でも上位です。Slackやchatworkはもちろん、Notionや、Airtableなどのツールとも連携しています。

上記で紹介したmake(integromat)にも同じアプリの連携はもちろんありますが、make(integromat)にはまだ無いが、Zapierにはある!といった内容があります。

make(integromat)ではHTTPモジュールを使って、連携していないアプリとも連携をすることは可能ですが、少しAPIなどの知識が必要になるため、自動化初心者の方にはオススメです。

使用している人口が多い

Zapierはmake(integromat)と比べて使用している人口が多いため、ネットで検索すると沢山の情報があります。「Zapier Slack」と検索すると日本語でZapierとSlackに関する記事が出てくると思います。日本語での記事も多いため、英語が苦手な人でも安心です。

Zapierの料金体系

Zapierの年間契約の料金体系は以下の通りです。

プランネームFreeStarterProfessionalTeamCompany
料金/月$0 / 月$19.99~/ 月$49~/ 月$69~/ 月要相談
タスク数100回750~1,500回2,000~200万回2,000~200万回要相談
Zap 数5 Zaps20 Zaps無制限無制限無制限
アップデート時間15分15分1分1分1分

参考(※2023年11月11日現在):https://zapier.com/pricing
●タスク数:作成したZap内で各ステップがアクションを実行する数
●Zap数:Zap=自動化されたワークフローをアクティブ(稼働)にできる数
●アップデート時間:Zap(自動化されたワークフロー)が自動で実行される時間の間隔
※タスク回数により月額の金額が変わります

3. make(integromat)とZapierの違い

今回は私の視点でmake(integromat)とZapierの比べて表にしてみました。

 make(integromat)Zapier
操作性
見た目の分かりやすさ
料金
その他情報量
難易度(※1)

はじめての自動化・効率化であれば、すでに事例などが多いZapierだと導入しやすいのではないでしょうか。

しかし、すでにVBA(Visual Basic for Applications)等で自動化・効率化をやったことがあるという方や、自動化・効率化をもっと活用したい!という方はmake(integromat)を少し触るだけで、「こんなに便利だとは・・・」と驚くこと間違いなしです!

※1:情報量の少なさや、すべて英語のページなので△としています。

4.まとめ

今回の記事では、iPaaSのmake(Integromat)とZapierを比較し、その違いを紹介しました。Zapierは利用者が多く、豊富な情報が揃っているため、初めてiPaaSを導入する方におすすめです。

一方、make(Integromat)では複雑な処理が可能で、HTTPモジュールを用いてURLを呼び出すことができるため、「もっと自動化・効率化をしたい!」と考える方に適しています。また、make(Integromat)は使いやすく直感的なデザインを備えています。無料で利用できる範囲も広いため、今後長期的にオートメーションを利用した業務効率化を検討されている方にもお勧めです。

当社では、make(Integromat)の導入支援やアプリ開発に関するサポートも行っております。

ご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせよりご相談ください。

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