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データ連携ツールでできることとは?iPaaSについてやさしく解説します

「日々の業務の中で何十回とコピー&ペーストをしていてこんな作業自動化できたら良いのにな。」

「でも、自動化するためにコード書かないといけないし、逆に時間がかかってしまう気がする。」

このように考えて、日々の業務の自動化になかなか踏み切れない方が多くいらっしゃると思います。

以前は、プログラマに頼んだり自分で専門知識を身につけて自動化を試みることが難易度が高いとされていました。「しかし、コードを書かないといけないし、逆に時間がかかりそうだな」と考えて、業務の自動化に踏み切れない方が多かったと思います。 その後、Google Apps ScriptというGoogleのサービスが登場し、基本的なコードだけで自動化が可能になりました。 今回ご紹介するのは、コーディング不要でデータ連携ができるiPaaSサービスです。 最後に、弊社での紹介も行っていますので、詳細はそちらをご覧ください。

なぜ、iPaaSが注目されているの?他のツールとの違いは何?

コードがわからない方でも利用できるノーコードツールとして、iPaaSが注目を集めています。まず、作業の自動化を行う際にどのような選択肢があるのかを紹介していきます。

iPaaSやその他自動化サービスの例

・iPaaS:Integration Platform as a Serviceの略称。サービス間のデータ連携を行うためのノーコードツール。
・RPA:Robotic Process Automationの略称。マウス操作やキーボード操作の自動化に長けている。
・GAS:Google Apps Scriptの略称。Googleサービス内の自動化が可能で、Javascriptというプログラミン言語の知識が必要。
・VBA:Visual Basic for Applicationsの略称。Excel内の自動化を行いための機能で、プログラミングの知識が必要。
・Python(開発):プログラマに依頼して行う。最も難易度が高い。

課題iPaaSRPAGASVBAPython(開発)
難易度★★★★★★★★★★★★★★
機能データ連携作業の自動化Sheetの自動化Excelの自動化すべて
強み最も手軽ノーコード簡単なコードOfficeとの連携何でも自動化可能
弱みAPIが必要決まった作業のみ実行回数の制限開発に知識が必要開発コストが高い

iPaaSツールの紹介

iPaaSロゴ

近年、サービス間でのデータ連携がますます注目を集めています。そのなかでも、iPaaS(Integration Platform as a Service)ツールは、手軽に異なるサービス同士を連携させるための優れたツールとして浸透しています。日本でも利用が増え、代表的なiPaaS企業が登場しています。今回は、その中でも特に注目の企業を紹介します。

・Make(integromat)
・Zapier
・IFTTT
・Microsoft Flow
・AnyFlow

iPaaSツールの選定は慎重に行う必要があります。各ツールごとに異なる価格設定、無料利用範囲、対応サービス、言語などが存在します。

まず最初に考えるべきは、どのサービスと連携してどの程度の予算で自動化を実現したいかです。これらのポイントを明確にし、その上で最適なツールを選ぶことが成功への第一歩です。さまざまな選択肢の中から、自分に最適なiPaaSツールを見つけてみましょう。

 

iPaaSツールを使ってできること

iPaaSツールを使えば、様々なサービス間でデータの連携が可能です。これにより、これまで手動で行っていた作業を自動化し、業務効率を向上させることができます。

今回はその中でもMake(Integromat)と呼ばれるiPaaSツールに焦点を当て、その機能について紹介していきます。Make(Integromat)を活用することで、どのような業務を効率的に進めることができるのか、ぜひご覧ください。

 

豊富なアプリケーションでデータのやり取りが可能

make(integromat)利用可能アプリ

現在Make(integromat)で連携可能な種類は800種以上で今も増え続けています。

主要なサービスではすべてのGoogle、Microsoftサービスと連携可能でメールやほとんどのSNSツールとの連携も可能です。

良く使う使用用途としては、特定サービスから得られる情報を毎日SNSで連絡したり取った提携作業を慣れれば数十分程度の開発で自動化できるようになります。

プログラムを開始するタイマーのセットが可能

make(integromat)でタイマーをセットして自動で実行

例えば、毎月の売上を集計したり、Google Formからの回答を1時間ごとに確認したりしたい場合、定期的にプログラムを実行する必要があります。そこで役立つのが、いつ実行するかを設定できるタイマーのような機能です。

しかし、手動でプログラムを実行すると、実行を忘れたり、自動化のメリットが半減してしまうことがあります。そこでMake(Integromat)では、一度システムを構築すれば、毎回自動的に実行するように設定できます。もちろん、必要に応じて手動で実行することも可能です。これにより、効率的で確実なプログラムの実行が実現できます。

 

APIで出力できる情報をすべて利用可能

他のサービスは通常、単純な連携しかサポートしていないことがよくあります。しかし、Make(Integromat)は異なり、既存のモジュール(※)に対して、APIで取得できる情報をすべて利用できます。

これにより、ノーコードまたはローコードで非常に汎用性の高い自動化を実現できます。

※モジュール:make(integromat)で利用されているプログラム内の機能の単位。

NADJAでの活用事例を3点紹介

これまでの説明で、高い汎用性と低いコストで自動化が実現できることをお伝えしましたが、実際の業務でどのような作業が自動化できるのか、具体的なイメージがわきにくいかもしれません。

そこで、NADJAが実際に使用している事例を3つ紹介します。具体的な開発方法については別の記事で詳しく説明します。

①カレンダーの予定を毎日17:30にSlackへ自動送信

弊社では当日の活動のスケジュールをGoogleカレンダーに入力し、スケジュール通りに進まなかった場合には適宜スケジュールを変更しています。

そして業務後にはGoogleカレンダーが実際に稼働していたスケジュールになっています。

そこでスケジュールの時間とスケジュール名を自動的にSlackに送り、計画通りに作業ができたか振り返ることができるようにしています。

こちらは実際の作り方をブログで紹介しています。

②メールを一斉に自動送信

メールの定型文に対して宛名と添付資料を追加して送信したい場合、Integromatでのメール機能が有効です。

特にGoogleのSheetやGmailとは相性が良く、簡単に開発できるので、ぜひ活用してみてください。

③NDA(秘密保持契約)の自動送付

当社ではHubspotという顧客管理ツールを活用し、顧客や案件の管理を行っています。

取引が成立し、開発に着手する際には、お客様から機密情報を収集することがよくあります。これまでは、毎回NDAを手動で作成し、電子署名を頂く手続きが必要でした。

しかし、取引が成立するとHubspot内の顧客データから自動的にNDAを生成し、メールで送信する仕組みを構築しました。これにより、手続き全体を完全に自動化することに成功しました。

詳細な手順や実際の操作については、以下の動画で解説していますので、ぜひご覧ください。

 

まとめ

今回はノーコード自動化ツールの概要とツールを使って何ができるのか事例を紹介しました。

ノーコードツールを活用できると社内のルーチン業務を自動化したり、業務の効率化に繋がるのでぜひご活用下さい。

弊社ではiPaaSの開発やお客様の導入支援にも取り組んでおりますので、手軽に自動化できるようになりたい方はぜひお気軽にお問い合わせください。

以下の記事ではiPaaSやmake(integromat)の導入方法についてまとめています。導入のお考えの方は是非ご覧ください。

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