システム開発事例

アプリ開発で業務が効率化、さらに補助金申請の支援も受けられた

浄化槽設置工事・清掃や上下水道工事、配管の詰まり洗浄や一般廃棄物の収集・運搬などを手掛ける株式会社宇部クリーン様は、業務効率化を目的にNADJAにアプリ制作を依頼されました。
アプリによって社員間のコミュニケーションがスムーズになり、クレームの減少などさまざまな効果が生まれたと話す株式会社宇部クリーン代表取締役の石川佳生様に、お話を伺いました。

株式会社宇部クリーン 代表取締役 石川佳生様

ITに詳しくない私たちに寄り添ってくれた

NADJAに仕事を依頼したきっかけを教えてください。

社員間の連絡をスムーズにしたいと思ったからです。
当社のお客様の数は1,300を超え、浄化槽の点検・清掃などの通常業務の他に、トイレの詰まりなど1日に2~3件の緊急の依頼があります。
会社に来た問い合わせに事務職が対応し、各スタッフに仕事を振り分けるのですが、作業中は電話に出られずお客様をお待たせするといった問題がありました。
問題を解決するために、新たにアプリを開発したいと考えたのです。

NADJAを選んだ理由は何ですか?

NADJAの濱口雄太さん(代表取締役)とは共通の知人がおり、山口銀行が主催するセミナーで一緒に講師を務めたことで知り合いました。
人柄の良さに魅かれ、「アプリをつくって社員同士で連絡をとりやすくしたい」と話したところ、快諾してもらえました。
正直、私はITに関しては素人です。
手探り状態で希望を伝えたところ、私の話を一つひとつ拾い上げて、寄り添ってくれて耳を傾けてくれてうれしかったですね。

オンラインでの打ち合わせを経て短期間でアプリを制作

アプリ開発の流れをお聞かせください。

こちらの希望を伝えた後、2週間に1回ぐらいオンラインで打ち合わせをしました。
1〜2ヶ月という短期間でノーコードでアプリを制作してくれたので、驚きました。
ただ、当社のお客様数は多く今後も増加が見込まれます。
アプリを試運転したみたところ、あっという間にお客様のデータベースが上限に達する見込みとなり、再度つくり直してもらうことに。
申し訳なかったのですが、NADJAさんが嫌な顔をせずに、また1〜2ヶ月で新しいアプリを制作してくれました。
2024年に入ってから、現場のスタッフが使い始めたところです。

完成したアプリの内容を教えてください。

アプリにはお客様のデータベースがあり、今までの作業内容などを記録できます。
また、スタッフの予定も入力でき、それぞれの作業内容を把握できる仕組みです。
お客様から緊急の依頼が来たら、事務職はアプリでスタッフの予定を確認し、対応が可能なスタッフにアプリを通じて連絡。
すると、スタッフのスマホにLINEで通知が行き、対応可能な場合は「承諾」ボタンを押します。
また、現場で人手が足りない時に、他のスタッフに応援を要請できる機能もあります。

クレーム減少、スタッフの残業がゼロ……効果は大きい。

アプリの導入により、どのような効果が生まれましたか?

お客様をお待たせせずに済むようになりました。
今までスタッフのスケジュールは朝礼の際に口頭で共有するだけ。
そのため、全員のスケジュールを覚えておくのが難しく、緊急の依頼を受けても誰が対応できるのかがわかりませんでした。
事務職がスタッフ一人ひとりに電話をして予定を確認していたため、お客様をお待たせすることもありました。
今は朝礼でスケジュールを共有する時に、事務職がアプリにスケジュールを入力しています。
それぞれのスケジュールがわかっているため、連絡が取りやすくなり、すぐにお客様に対応できるようになりました。
お客様の情報の共有も進み、クレームも減りました。
例えばお客様の中には、訪問時の駐車場所が決まっている場合もあります。
そうした情報をアプリで事前に確認してから訪問できるので、初めて訪問するスタッフも安心できます。

業務効率はいかがですか?

残業がなくなり、スタッフが定時に帰れるようになりました。
お客様を訪問し、現場の状況を確認した際に追加で道具などが必要になる場合があります。
今までは一旦会社に道具を取りに行っていました。
アプリを使い他のスタッフの状況を見て、会社の近くにいるスタッフに「道具を取ってきてほしい」と頼めるようになったおかげで、二度手間が減り作業効率が上がりました。
連絡がスムーズにできるため、社員の関係性も良くなった気がします。
また、当社はこれまでお客様の情報を紙ベースで保管していました。
お客様の数が多いため、必要な資料を探すのが大変でしたが、アプリで情報を管理したことで、入社間もない事務職もすぐに情報を探せるようになりました。

費用対効果についてお聞かせください。

満足しています。
NADJAさんはアプリの制作だけではなく、IT導入補助金と小規模事業者持続化補助金の申請も勧めてくれました。
こうした補助金について知らなかったので、ありがたかったですね。
勧めてもらった時は申請書類の記入や準備が大変そうだと感じましたが、記入方法についてもいろいろ教えてくれたので、無事に申請できました。

NADJAと一緒に業界をオープンな体質に変えていきたい

今回NADJAに依頼をされましたが、感想を教えてください。

最初は「便利になったらいいな」と軽い気持ちでお願いしたのですが、本当に便利になりました。
今回のようなアプリを使った経験がないスタッフも、すぐに使えるぐらい操作しやすかったので助かりました。
補助金の申請時もきめ細やかな対応をしてくれました。
アプリを使い始めた後も、「困りごとはありませんか?」と何度も連絡をくれて、サポート体制にも満足しています。
私たちのようなITの素人にもしっかり対応してくれて、感謝しています。
困っている会社があれば、「NADJAに相談した方がいいよ」と言ってあげたいです。

今後の展望をお聞かせください。

まず、アプリをさらに改良したいとNADJAさんと話しています。
チャット機能やGoogleカレンダーとの連携機能を備えたり、工事を担当する部門と連絡できる機能を加えたりすれば、もっと使い勝手が良くなるでしょう。
アプリとは別に企画中なのが、お客様用のプラットフォームづくりです。
例えば、お客様ごとにIDとパスワードを渡してログインできるプラットフォームをつくり、お客様の浄化槽の点検内容や部品の交換時期をお客様ご自身で確認できるようにしたいと思っています。
私たちの業界は、まだ閉鎖的な面があります。
当社だけではなく、全国の同業者にこのプラットフォームの仕組みを販売していけば、業界自体がオープンな体質に変わり、お客様はもっと安心できるでしょう。
業界を変えるためにも、NADJAと一緒に新しい企画を進めたいですね。

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